24日(火)は名護市安和の琉球セメント桟橋に行き、カヌー9艇と抗議船・木の葉蝶、ゴムボート・ハクイで海上から辺野古埋め立てに使用する土砂の積み込みに抗議した。
午前8時40分頃、安和の現場に着くと琉球セメント新桟橋にはガット船・栄雄丸が接岸し、土砂を積み込んでいるところだった。「認定トン数 3873」と表示されていて、大浦湾に入る船では第八高砂丸に次ぐ大きさである。積み込みに時間がかかるので、カヌーの準備を整えたあとはダンプカーの出入り口に行き、抗議行動に参加した。
構内の仮置き場には土砂がほとんどなくなっている。外部から運んできた土砂を直接ガット船に積み込んでいるので、入り口前で抗議しダンプカーが入るのを遅らせると、効果がすぐに出る。
入り口前では、人数は少なかったが山城博司さんをはじめ、うるま市の強者が数名いて、激しく抗議行動を行っていた。特に左折して入るダンプカーに対しては、座り込みをくり返し、連続して入るのを体を張って阻止していた。そのせいもあって土砂の積み込みが大きく遅れた。
土砂をベルトコンベアの所で下したダンプカーに対しても、出口で抗議が行われた。牛歩戦術で並んで行進し、簡単に出られなくする。行進が過ぎても、美ら海水族館が再開し、観光客が増え始めたので、車列が続くと車道に出るタイミングが難しくなる。少人数でも効果が出せるのだ。
午前11時20分頃、カヌーで海に出ると新桟橋を目指した。順調に積み込みが進めば、午前中で出航したはずだが、この日は再三にわたり積み込みが停止した。何らかのトラブルもあったかしれないが、出入り口での抗議が力を発揮している。
いつものように新桟橋の下でカヌーを固定し、抗議を続けた。土砂の積み込みが進まないので、カヌーの上で長時間待機することになった。午後2時42分頃、海上保安官が海に入り強制排除を開始した。カヌーメンバー全員が新桟橋下から出されたのが午後3時45分頃。栄雄丸が離岸して沖に向かったのは、午後4時前となった。
大型船とはいえ、1隻目の出航がこれだけ遅れるのは、そうあることではない。インターネット上で訳知り顔にあれこれ評論するのは簡単だ。しかし、現場で機動隊や海保と対峙し、少しでも成果を出すのは簡単ではない。実際に自分でやってみればすぐに分かることだ。
この日は旧桟橋を使ってセメントの積み込みも行われていた。新桟橋には設備が整っているのだから、本来は新桟橋を使うべきだ。不正がまかり通っている現状を変えるには、市民がもっと声を上げ、行動しないといけない。
コロナウィルス対策という点では、海の上でカヌーを漕いでいるのが一番安全だろう。春の海は気持ちがいい。ぜひ多くの人にカヌーで海出てほしい。ウチナーンチューやれー、しかしかさんぐとぅ、ばんみかせーひゃー。