2019年は名護市安和の琉球セメント桟橋でも抗議行動を展開した。辺野古埋め立ての土砂をガット船に積み込む現場であり、新年早々から激しい阻止行動が行われた。
琉球セメント桟橋の構内には赤土混じりの土砂が仮置きされ、新たに運び込まれる土砂とともにベルトコンベアに下されてガット船に積み込まれる。
ガット船は大浦湾に入ると、ランプウェイ台船に土砂を積み替える。台船はK9護岸に接岸し、土砂を陸揚げするとダンプカーで辺野古側埋め立て工区に運び、海に投下していった。
それを止めるための行動が、安和や塩川の陸上と海上で1年間続いた。
大浦湾ではK9護岸で、赤土土砂を陸揚げしようとするランプウェイ台船に対し、カヌーによる阻止行動がくり返された。
辺野古崎では新たにK8護岸の建設が行われ、そこからも土砂の陸揚げが始まった。透明度が高く、サンゴの豊かな海域への砕石の投下に抗議し、連日オイルフェンスを越えて阻止行動が行われた。
土砂の陸揚げが始まってからも、粘り強く阻止・抗議行動が続けられている。
大浦湾の航路付近では、赤土土砂を運んでくるガット船が大浦湾に入るの阻止する行動が取り組まれた。
赤土土砂の陸揚げ、埋め立て作業と並行して、K1~K4、K8護岸の外側に消波ブロックを設置する作業も行われた。それに対する阻止行動も続けられている。
冬から春、炎暑の夏から秋、そして冬へと安和の琉球セメント桟橋で、カヌーチームと船団の阻止行動が続いた。陸上で連日行動している皆さんと連帯して、1時間、2時間、それ以上ガット船の出航を遅らせるために、週3回の海上行動が安和で取り組まれている。
赤土土砂の積み込みと辺野古側埋め立て工区への投下に抗議し、安和と辺野古の海で海上集会を開いた。県内外から多くの仲間が集まった。
アメリカがイランに戦争を仕掛けようとしている。米軍基地が集中する沖縄にも、その影響は即座に現れる。
一部の権力者と軍事産業の思惑によって、多くの人々の血が流されようとしている。新たな基地の建設を許さないだけでなく、沖縄の地から米軍の戦争を止める努力をしたい。
そのために、今年もまた海と陸で行動しましょう。ぐすーよー、ウチナンチューぬ意地いじゃち、ちばらなやーさい。