10日(火)はカヌー11艇で安和の琉球セメント桟橋に行き、ゴムボート1隻(ハクイ)とともにガット船への土砂積み込みに抗議した。
午前9時頃、安和の現場に着いた時には桟橋にガット船・清明が接岸し、土砂を積み込んでいた。大浦湾に土砂を運ぶガット船の中でも大型の1隻で、積載量を確認したあとカヌーチームは午前9時半頃に海に出た。
いつものように桟橋付近でカヌーを固定し、抗議行動を展開した。台風で傷んでいたネットが張り替えられていて、それを活用したり、桟橋の鎖を利用したり、各メンバーが工夫を凝らして、埋め立て用土砂の運搬を止めるために力を尽くしている。
12月なのに沖縄は暖かい1日だった。観光客が南国気分を楽しんでいるさなかに、自分の時間と労力を費やして抗議行動を行わなければならない。米軍基地が集中し、さらに新たな基地が造られる事態がなければ、じっくりと本を読み、創作に集中できるのだが。
公務員は冬のボーナスが出たんだそうだ。海やゲート前で抗議している者たちには無論、何も出ない。もとより、利益を求めて行動しているのではない。まずは、このでたらめな新基地建設工事を止めたい。その思いで辺野古や安和、塩川に来ている。行動しなければ、辺野古の海に土砂が投入されている現実を変えることはできないのだ。
清和の出航準備が整い、午前10時42分頃に海保によるカヌーの強制排除が始まった。固定されたカヌーをどかすのに時間がかかり、清明が桟橋を離れたのは午前11時45分頃だった。
入れ替わりにガット船・寿鷲丸が新桟橋に接岸した。陸側の旧桟橋では緑の船体の琉仁丸がセメントの積み込みを行っていた。
これまで本ブログで繰り返し書いてきたように、本来の業務であるセメントの積み込みを老朽化し、危険な状態の旧桟橋で行い、辺野古新基地建設の土砂積み込みを新桟橋で行っている。この状態を許してはいけない。何のために新桟橋を造ったのか。旧桟橋は使用停止すべきであり、セメントの積み込みは安全な新桟橋で行うべきだ。
カヌーをサポートしているゴムボート・ハクイのエンジンが不調で、午後は海上での抗議行動は中止となった。カヌーを片づけて昼食をとったあと、カヌーとゴムボートのメンバーはゲート前に行き、ダンプカーによる土砂の搬入に抗議した。
ゲート前の抗議があるのとないのとでは、桟橋構内に入るダンプカーの量が全然違う。辺野古のゲート前と同じように安和のゲート前も重要な場所だ。埋め立てを許さないために、赤土土砂の搬出を止めましょう。