6日(金)は雨のためカヌーによる行動は中止となった。抗議船・平和丸に乗って辺野古側海域の様子を見ると、明日6日はかなり時化るとの予報を受け、K4護岸から辺野古崎、長島にかけてのオイルフェンスが撤去されていた。
K4護岸の内側でダンプカーが土砂を下ろしているのが見えた。②工区のK4護岸とN5護岸が接する角付近で、K9護岸で陸揚げされた土砂が運ばれていた。時化のため先週の後半から土砂の搬送が滞っており、K8護岸から上げる土砂を積んだランプウェイ台船がなく、午前中はK9護岸からのみの土砂投入となった。
オイルフェンスがないのでK8護岸の先を越えて大浦湾に入った。ガット船2隻によるランプウェイ台船への土砂積み替えやK8護岸側面への消波ブロック設置などの作業が行われていて、海保が警告を繰り返したので長島近くの汚濁防止膜まで戻り、作業の様子を監視した。
午前9時20分頃、K8護岸近くから移動を開始し、K4護岸からk1護岸まで様子を見た。
K2護岸外側への消波ブロックの設置は残り30メートルほどになっている。そのあとはK3護岸に続くが、護岸建設に続く消波ブロック設置で、さらに海底の生物が殺され、環境破壊が進んでいる。
平和丸が辺野古漁港に戻ったあと、午前10時8分頃に豊原の高台から辺野古側埋立工区の様子を見た。埋め立て土砂を運ぶダンプカーの動きが見られず、そのあとに瀬嵩の海岸に行くと、K9護岸の土砂陸揚げは終わっていて、空のランプウェイ台船が接岸したままだった。
大浦湾にあるガット船は2隻で、清和と寿鷲丸がランプウェイ台船に土砂を移し替えていた。K9護岸では土砂の陸揚げが終わっていたが、交換するランプウェイ台船の準備が遅れ、午前中は2時間ほど土砂の陸揚げ=投入が止まった。
午後はK8護岸とK9護岸の両方を使って土砂の陸揚げが行われ、②工区の埋め立て工事が行われていた。ダンプカーはN5護岸の上を通り、K4護岸と接合する角の部分に土砂を投入していた。
この日、名護市安和の琉球セメント桟橋ではガット船・5隻が土砂を積んで出航したとのこと。本部港塩川区でも土砂の積み込みが行われたとのことで、外洋の波が収まった間に移動したガット船への土砂積み込みが集中的になされている。カヌーによる抗議ができなかったのが残念だ。
瀬嵩の海岸からキャンプ・シュワブのゲート前に移動し、2回目の資材搬入に抗議する座り込みに参加した。雨の中、雨合羽を着ても体が濡れるが、粘り強い抗議行動が今日も続けられている。
国道には生コンのミキサー車が視界の果てまで並んだ。K2護岸やK8護岸のそばに設置されている消波ブロックを制作する原料を積んでいる。ゲートに工事車両が集中するため、市民の車両を巻き込んだ渋滞が発生している。
ゲート前に生コン車が来はじめたのが午後12時2分頃。沖縄県警・機動隊によって市民の強制排除が終わったのが午後32分頃だった。遅らせた時間は30分でも、こうして市民が抗議の意思を行動で表し、政府の強硬策に決して屈しない姿勢を示すことは大切なことだ。口先と指先を動かすだけで何かやったような気にはなりたくない。
生コン車の後に栗石を積んだダンプカーが続いた。ゲートから出ていく工事車両の中には、消波ブロックの型枠を搬出するものもあった。
軍隊式の行動が目立つ警備会社・テイケイだが、うつむいて何を考えているのだろうか。沖縄に米軍基地を押し付け、過重負担を強いていることに、テイケイのガードマンたちは恥ずかしさを覚えないのか。
食うため、生活のためには、新基地建設もやむを得ない。そういう人がいる。しかし、食うため、生活のために必死なのは、ゲート前に来ている市民も同じだ。「やむを得ない」と言って自己正当化を図っても、いずれ災いが自分や家族に及ぶだろう。
ヤマトゥからきているテイケイのガードマンたちは、自分の金稼ぎでウチナンチューがどれだけ苦しんでいるかを直視しないといけない。