11月に入った。前日、首里城が炎上するという衝撃的な出来事があった。しかし、辺野古では今日も新基地建設の埋め立て工事が強行されている。
1日は朝、カヌー8艇とゴムボート1隻で安和の琉球セメント桟橋に向かった。桟橋では大浦湾に入るガット船で最も大きい清明が着岸し、土砂を積み込んでいた。台車からカヌーを下ろして浜辺に並べ、紐やロープを準備したあと、午前9時40分にカヌーで海に出た。
空は秋晴れだったが風が強く、日陰に入ると肌寒かった。午前10時50分頃、海上保安官が海に入ってカヌーの強制排除を始めた。すべてのカヌーを排除するのに1時間近くかかり、清明が出航したのは午前11時55分頃となった。午前7時頃には土砂を積み込み始めていたというから、5時間もかかったことになる。
安和桟橋周辺はセメントの原料となる石灰岩の採掘がおこなわれているが、昔から粉塵公害が酷い。国道近くに積み上げられた砕石から粉塵が風に流れているのが見えた。海保のゴムボートに乗せられて浜に戻った後、昼食をとって午後の行動に備えた。
午後はこの日2隻目のガット船・marumasa2号の土砂積み込み・運搬に抗議した。琉球セメント桟橋のゲートでは朝から抗議行動が取り組まれていたが、午後は土砂の搬入が止まり、構内に仮置きされた土砂をベルトコンベアに下し、marumasa2号に積み込んでいた。
ゲート前の皆さんが海岸に移動し、カヌーチームに声援を送っているのが桟橋の所まで聞こえた。桟橋付近での抗議は一人ひとり離れていることが多いので、声援が聞こえると励まされ、とても有り難い。感謝!
marumasa2号は1200トン積みで、カヌーメンバー全員が海保に拘束されたあと、午後3時35分頃に桟橋を離れ、旋回して沖に向かっていった。安和ではこの日、2隻だけで積み込みが終わったので、海上行動メンバーは辺野古に引き揚げた。
安和からの積み出しはガット船2隻だけだったが、最近は本部港塩川区での土砂搬出量が増加している。キャンプ・シュワブのゲート前を含めて抗議場所が増え、市民も分散を強いられている。海もゲート前も人が集まれば、工事をかなり遅らせることができる。時間をやりくりして現場に駆け付けたい。