23日(水)は朝、カヌー8艇を用意して名護市安和の琉球セメント桟橋に向かった。午前9時前に現場に着くと、桟橋にはガット船・清和がすでに着岸していた。大浦湾に来るガット船の中で一番大きな船だが、土砂を運ぶトラックがなく、積み込みは行われていなかった。
琉球セメント桟橋の構内には赤土まみれの土砂が山積みとなっていた。ゲートから搬入される土砂がなくても、構内に仮置きされた土砂を積み込むことは可能だ。しかし、そのために使うダンプカーが早朝、構内に入ろうとするところを市民50人ほどが阻止したため、積み込み作業ができなくなった。
ゲート前では集まった市民たちが、土砂積み込み作業を実力で阻止したことに気勢を上げていた。天皇即位関連で機動隊が派遣されているのか、あるいはゲート前で混乱が生じるのを恐れたのか、沖縄県警は弾圧体制をとらなかった。そのため、午後までずっとダンプカーが入れず、土砂の積み込みができない状態が続いた。
土砂積み込みがなければ、カヌーチームも出番はないので、ゲート前の集会に合流した。辺野古に戻って片づけがあるので午後2時には引き揚げたが、早朝から頑張った皆さんのおかげで、作業を完璧に止められて気持ちよかった。
辺野古に戻ってカヌーを片付けたあと、午後4時前に豊原の高台から辺野古側埋立工区の様子を見た。②工区にダンプカーが赤土混まみれの土砂を運んできて、埋め立て工事を行っていた。
K2護岸の内側に栗石を敷く作業も行われていた。その上に鉄板を敷き、消波ブロックを設置する大型クレーン車の足場が造られる。
午後4時15分頃に瀬嵩の海岸に行き、大浦湾の様子を見た。K9護岸からの土砂陸揚げを終えて、ランプウェイ台船が離岸しているところだった。
そのあと、午後4時半頃に明日陸揚げするランプウェイ台船がK9護岸に着岸した。ガット船2隻分の土砂を満載しているようだ。
K8護岸の着岸場にはランプウェイ台船はなかった。土砂を積んだランプウェイ台船が複数あるので、明日はK8護岸からも陸揚げされそうだ。
知事の訪米や裁判などでこの状況を打開できないことは、皆よく分かっているはずだ。沖縄県民の行動が米軍の目に脅威と映る段階まで至らなければ、米軍と米政府は真剣に考えないだろう。
そこにいたるのは容易ではないが、日々の行動の積み重ねがなければ、無視されて終わりだ。しかし、行動して今日のように工事を止めれば無視できなくなる。頑張りましょう。