15日(火)は朝、カヌー10艇で松田ぬ浜を出発した。沖に出るにつれて陸地にさえぎられていた北風が強くなる。K1からK4護岸の外側には慣れたオイルフェンス沿いに漕ぎ、作業の様子を確認した。
K4護岸の中間付近に根固め用袋材が取り除かれ、護岸の上に防砂シートが見えている箇所があった。そこにクレーン車が出て根固め用袋材を移動していた。台風19号は沖縄からそれたので、高波の影響は小さかったと思うが、部分的に設置しなおしているのかもしれない。
K3護岸の角付近でも根固め用袋材の整備をしていた。この付近ではダンプカーで砂利を運んできて、敷きならしている作業も行っていた。角なので波の影響が大きかったのだろうか。
前にも触れたが、台風時の片付けなどの管理がずさんなためオイルフェンスの破損がひどい。破れた個所を紐で縫っていたが、すぐにダメになるのは目に見えている。これこそ弥縫策だ。
外側の黄色いカバーが破れて消失し、内部の白い布地が数メートルにわたり露出しているオイルフェンスもある。ここまで破損すると、どうやって修理するのだろうか。
オイルフェンスがこれほど破れるのは、台風の高波で護岸に打ち上げられた際に、護岸に設置してあるカミソリ刃の有刺鉄線に引っかかるためである。打ち上げられないように事前に撤去していれば、ここまでひどい破損は生じないのだ。
ずさんな工事で税金が浪費され、辺野古の新基地建設が強行されている。この予算を台風の被災地支援や子育て・教育・福祉、貧困対策などに回せば、どれだけの人が救われるか。基地利権に群がるゼネコン、政治家らをこれ以上のさばらせてはいけない。
風が強まったのでカヌーメンバーも平和丸に乗って監視活動を行った。
オイルフェンスはすでに辺野古崎と長島間や大浦湾の航路付近に設置されていて、ランプウェイ台船やガット船を入れる準備が整っていた。ただガット船は朝の段階で、まだ羽地内海にあるとのことだった。風がさらに強まることもふまえて、この日は午前10時前には松田ぬ浜に引き揚げた。
海上行動が早めに終わったので、少し作業をしてから、午前11時25分頃に豊原の高台から辺野古側埋立工区の様子を見た。ランプウェイ台船やガット船が大浦湾に戻っていないので、埋め立て工事は行われていない。
10月も半ばになったが、今月はランプウェイ台船などの台風避難のため、4日の午後と5日、そして7日の午前と正味2日分しか土砂の陸揚げ=埋め立て工事が行えていない。9月も状況は似たようなものだ。台風に振り回されて、埋め立て工事がかなり遅れている。
午前11時40分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。ガット船などのない湾は広々としている。しかし、明日には埋め立て工事が再開されるかもしれない。それを止めるには多くの市民が集まって、自ら行動するしかない。これが現実だ。
自分の生活を大切にしつつ、時間をやりくりして抗議・阻止行動に参加しましょう。