24日(火)は台風が過ぎ去り、爽やかな秋晴れとなった。台風対策で片づけてあったテントを再設置したあと、カヌー13艇で松田ぬ浜を出発した。
この日は国会議員が現地視察に来ているとのことで、それへの対応を含め抗議船は3隻が出た。
松田ぬ浜を出てオイルフェンス沿いを長島まで漕いだのだが、K4護岸の外側に設置されたオイルフェンスの破損がひどかった。
台風17号が沖縄を暴風圏に巻き込んだにもかかわらず、オイルフェンスを片づけなかったため護岸に打ち上げられた。海の降ろされたのを間近で見ると、台風の高波で揺さぶられてカバーが破れ、惨憺たるありさまだ。
まだオレンジ色が褪せない新品のオイルフェンスもカバーが裂け、破損がひどい。これまでは台風のたびにオイルフェンスをはずし、陸上に揚げて片づけていた。それを行ったためにこのような破損が生じている。
言うまでもなく、このオイルフェンスは市民の血税で購入されている。貧困に苦しむ市民も多いのに、ずさんな管理で器物が破損している。
赤土まみれの岩ずりの購入価格の高さが問題となっているが、辺野古新基地建設現場では一事が万事だ。予算を浪費することで業者が潤う利権構造の背後には、沖縄の基地利権に群がる政治家がいるだろう。マスコミはこういう事実にも目を向け、追及すべきだ。
この日は作業和船が出て、オイルフェンスの再設置や修理、流れたアンカーの移動などを行っていた。
朝、羽地内海にいたガット船が移動を始めたという情報が入っていたので、カヌーチームはランプウェイ台船やガット船が大浦湾に入るのを警戒して、長島周辺で監視活動を行った。
K9護岸の様子も見に行った。近くの崖崩れはそのままで、拡大はしていないようだが、防止策も取られていない。急峻な崖で手の出しようがないのだろう。活断層のそばにあることをはじめ、辺野古弾薬庫の危険性は住民にとって大きな脅威だ。
長島の岩場ではウコンイソマツが黄色の花を咲かせていた。辺野古一帯は貴重な動植物の宝庫なのに、日々破壊が進んでいる。
長島で昼食をとり、午後2時半まで監視活動を行った。ランプウェイ台船やガット船の姿は見えなかったので、松田ぬ浜に引き揚げた。
午後5時頃、大浦湾の様子を見た。この日はランプウェイ台船とガット船はこの時間まで大浦湾に入らなかった。当然、土砂の陸揚げや埋め立て工事も行われなかった。安和の琉球セメント桟橋や本部港塩川区でも作業はなかったとのこと。
明日以降、ランプウェイ台船とガット船が大浦湾に入ってきて、埋め立て工事が再開されるだろう。それを阻止するために辺野古や安和、塩川に多くの人が来てほしい。頑張りましょう!