28日(水)は安和の琉球セメント桟橋に行き、カヌー13艇、ゴムボート1隻で、辺野古に土砂を運ぶガット船に抗議した。この日は午前中に第八そうほう丸、午後に第二十八旭丸に対し抗議行動を取り組んだ。
船の大きさによって土砂を積み込む量と時間が違う。海岸では本部島ぐるみのメンバーが、ベルトコンベアに土砂を下ろすダンプカーを数えている(炎天下で1日中台数を数える大変な作業だ)。その数を教えてもらい、作業の進行と出港時間を見計らいながら、カヌーで海に出て桟橋に向かった。
メディアは大きなイベントや事件がないと関心を向けない。沖縄タイムスや琉球新報でさえ、辺野古新基地建設の日々の状況は新聞の隅に小さく載っているだけだ。しかし、工事は連日行われ、現場では粘り強い抗議行動が続いている。
辺野古についてメディアやインターネットで論じる人は多い。しかし、実際に辺野古に来て汗を流し、現場を自分の目で見て、抗議に参加している人はどれだけいるだろうか。県民投票や基地引き取り、新しい提案などマスコミ受けする言動で辺野古を語っている人たちは、今どれだけ辺野古に来て工事に反対しているのだろうか。
1000トンから1500トン積みのガット船や台船が、安和の琉球セメント桟橋と本部港塩川区で1日に何隻も土砂を積み込み、辺野古に向かっている。そして、辺野古の海には赤土混じりの土砂が投入されている。そういう現実からは目を背けて、いずれ工事は行き詰まる、と現実逃避する。これでは現実は変わらない。
28日は午後3時20分頃から、土砂を運んでくるダンプカーが止まったとのこと。琉球セメント桟橋の構内に仮置きされた土砂も使い果たして空になっていた。明日以降、ゲート前の抗議行動が積み込みに直接影響を与える。入れ代わり立ち代わり、多くの人が抗議に参加してほしい。