27日(火)は海上行動は休みを取り、午後2時から嘉手納町の沖縄防衛局で行われた新基地建設問題を考える辺野古有志の会とティダの会による防衛局交渉に参加した。
今日の交渉では、「住宅地上空は飛ばない」とした日米合意に反して、学校施設を含む辺野古の住宅地上空で米軍のヘリやオスプレイが飛行訓練していること。また、廃弾処理にともなう爆発音と振動が住宅に亀裂をもたらし、住民に心理的不安も与えていることを中心に議論が交わされた。
https://www.qab.co.jp/news/20190827118502.html
辺野古で暮らす住民にとっては、いずれも日々の生活を脅かす重要な問題だ。住民からは廃弾処理による住宅の亀裂などの被害が具体的に示され、怒りの声が沖縄防衛局にぶつけられた。
名護市議の大城敬人議員は、辺野古にある沖縄防衛局の上空を飛行する米軍機の写真を示しながら、騒音や廃弾処理について防衛局が1週間ほど日にちを設定し、住民とともに現地調査を行うことを提起した。
対応した沖縄防衛局の稲葉正成移設整備課課長補佐は、騒音測定器を辺野古区内に設置していることを明らかにした。しかし、設置場所は明らかにしなかった。ティダの会会員からは、どこで測定したか場所を明示しないで騒音調査のデータを信用できるのか、という疑問が出された。大城市議は、沖縄防衛局の辺野古事務所の屋上に騒音測定器を設置するよう要求した。
稲葉課長補佐は廃弾処理について、キャンプ・シュワブ内で配置場所を変えるよう米軍と調整しているが、まだ調整がつかない、と回答していた。ティダの会からは、キャンプ・シュワブ内で廃弾処理場を移動しても、今度は近くなった別の地域から反発が出る、ということが過去の事例を示しつつ指摘され、撤去しかない、との要求がなされた。
私からは8月19日の本ブログで触れた辺野古弾薬庫そばの崖崩れについて写真を見せ、速やかに現場を確認し、どのように対策をとるのか明らかにするよう要求した。現場は活断層が通り、本来は弾薬庫を造る場所ではないはずだ。崩落は弾薬庫のフェンス近くまで迫っており、無視してすまされるものではない。
https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/ef298f7740ba4b65d3deb762168498bb
辺野古の島袋文子さんは車いすに乗って嘉手納まで来ている。辺野古区内にも防衛局の事務所があるのだから、そこで交渉の場を設けてほしい、と再三要求しても、防衛局職員が辺野古まで行くのが大変だからと、住民を嘉手納まで来させている。
過去には辺野古区内で交渉していたにもかかわらず、沖縄防衛局は対応を変えている。何のための辺野古事務所だろうか。安倍首相が口にする「県民に寄り添う」という言葉の実態がこれだ。