4日(日)に那覇の桜坂劇場で話題の映画「新聞記者」と「主戦場」を見てきた。どちらも見ごたえ十分で、ぜひ多くの人に見てほしい。一カ所で二つの作品が見られるのは有り難い。
「あいちトリエンナーレ2019」で展示されていた「平和の少女像」が、抗議に名を借りた脅迫によって展示中止に追い込まれた。それを煽った政治家の発言を含めて、日本が犯した加害の歴史の隠蔽を許してはならない。この問題を考えるうえでも「主戦場」は必見だ。
芸術表現の自由の問題だけでなく、日本人の心の底に巣くう朝鮮・韓国に対する差別意識、侵略、植民地支配に対する無知と忘却、加害責任への無自覚が問われねばならない。
安倍政権は何を狙っているのだろうか。韓国との対立をあおることで、自らを支える右派の支持基盤を固め、さらに東アジアに緊張を作り出して、憲法9条改悪に向けた政治環境を作り出そうとしているのか。この愚劣な政権に乗せられて、韓国との友好関係を失うのは愚かすぎる。