24日(水)はカヌー17艇で安和の琉球セメント桟橋に行き、ゴムボート1隻とともに辺野古の埋め立てに使用する土砂の積み出しに抗議した。
午前8時50分頃、安和に着くと桟橋ではガット船・神峰が土砂を積み込んでいるところだった。土砂を運んでくるダンプカーの数をチェックしている本部町島ぐるみ会議のメンバーによると、どこか不具合があるのか予定よりも積み込みのペースが遅いとのことだった。
作業の様子を見ながら準備をし、午前10時頃にカヌーで海に出た。桟橋の下にはミジュンの稚魚が群れていて、アジサシから逃れるには良い場所のようだ。
土砂の積み込みが大幅に遅れて、ガット船が出港の準備を終えて海保が海に飛び込んできたのは午後12時半頃だった。その間、カヌーに乗って同じ場所にいたのだが、日差しが強くて暑さに耐えるのが大変だった。ゴムボートで水を補給してもらい助かった。
昨年9月の沖縄県知事選挙、今年4月の衆議院沖縄3区の補欠選挙、そして21日の参議院選挙と、沖縄では辺野古新基地建設反対を打ち出した候補者が当選した。日本政府・安倍政権は沖縄の民意を踏みにじり、工事を強行することで県民をあきらめさせようとしている。それでも、その狙いに屈せず、県民は反対の意思を示し続けている。
この国に民主主義なるものがあるなら、とっくに工事は止まっているはずだ。沖縄県民は自分の貴重な時間、日々を費やしてこんな抗議行動をしなくていい。平成から令和に変わった?くだらない。日本政府の沖縄に対する姿勢は何も変わらない。
海保に強制排除されたのが午後1時35分頃。午前10時頃に海に出てから3時間半、桟橋下での抵抗が続いた。
この日1隻目のガット船・神峰が桟橋を離れ、沖に出て行ったのは午後2時頃だった。いつもなら午前9時前には1隻目が出ていておかしくない。ベルトコンベアの不調に加えて、カヌーによる抗議で大幅に遅れて出て行った。
2隻目のガット船・第二十八旭丸が桟橋に接岸したのが午後2時10分頃だった。そのあと海保のゴムボートから解放され、遅い昼食をとった。午後3時過ぎから雨が降り出し、カヌーの片づけの時間も必要なので、これで抗議行動を切り上げた。
旭丸への土砂の積み込みも長時間止まっていた。ベルトコンベアの黄色いカバーを外して、作業員が手で土砂を取り除いているのが見えた。粘土質の赤土(国頭マージ)が大量に混じっているため、ベルトコンベアに詰まって不具合をもたらしているようだ。ゆーしったいやさ。いったーがうみぬぐとぅなんなやー。
琉球セメント桟橋のゲート前では、雨の中でも抗議行動が続けられていた。地味で目立つことのない日々の現場の行動なくして運動は成り立たない。ぜひ安和のゲート前行動にも参加してほしい。土砂の積み込みを止めることが、埋め立てを止めることにつながる。