22日(月)は朝、まず台風対策で片づけてあったテントの再設置などの作業を行った。
そのあとカヌー7艇で松田ぬ浜を出発した。海上作業もまずは台風対策で片づけてあったオイルフェンスの再設置から始まるだろうと予想し、平和丸に乗って長島の近くまで行き、カヌーに乗り換えて大浦湾に出た。
予想通り作業和船が出て、タグボートが引っ張ってきたオイルフェンスを、大きく開いた航路に再設置する作業を行っていた。すぐにオイルフェンスを接続する場所に分散して移動し、抗議行動を展開した。
これまで何度も抗議してきて、どこのポイントにカヌーを繋げば有効かを知っているからこそ、現場での判断が瞬時にできる。もちろん失敗もあるのだが、相手の動きを読んで先にカヌーをオイルフェンスにつなげば、海保に排除されるまでの間、再設置作業を止めることができる。
カヌーや抗議船による海上での抗議行動がなければ、オイルフェンスやフロートを張り巡らす必要はない。台風で撤去し、再設置するための時間は、そのまま作業の遅れにつながる。カヌーがいなければランプウェイ台船やガット船は何もない航路をいつでも入って来られるのだ。カヌーが海に出ることによって、午前中はオイルフェンスを張る作業に終始した。
長島の近くにはアジサシの群れがいて、航路を示す標識に止まって羽を休めていた。今日は日差しが強かったが、体力を消耗する抗議行動の合間にアジサシを目にすると、張り詰めていた心が和らぐ。
昼食後、午後は再び大浦湾に出て、午前中に張られたオイルフェンスの航路の開口部に平和丸を止め、何か動きがあればすぐにカヌーに乗れる態勢で待機した。
南の方から沖にランプウェイ台船が姿を現した。土砂を陸揚げするためには、まずはランプウェイ台船を大浦湾内に入れなければならない。計4隻が集結したが、すぐには近づいてこなかった。
こちらが粘っても大浦湾に入るだけな遅くても可能だし、この日は土砂の陸揚げは不可能なので、カヌーと平和丸は午後3時で現場の行動を切り上げた。
カヌーメンバーが松田ぬ浜に戻ってから沖を見ると、ランプウェイ台船が大浦湾に向かって進んでいるところだった。カヌーがいなくなるのを待っていたらしい。
午後4時40分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾を見ると、4隻のランプウェイ台船が大浦湾に停泊していた。明日はガット船が入ってきて、土砂の陸揚げ、埋め立て工区への投入が再開されるだろう。
海で直接行動を展開すれば、埋め立て工事に影響を与えることができる。ぜひ多くの人にカヌーで海に出てほしい。