16日(火)はカヌー10艇とゴムボート1隻で名護市安和の琉球セメント桟橋に行き、ガット船への土砂積み込みに抗議した。
ヤマトゥは梅雨が続いているようだが、沖縄は夏真っ盛りだ。強烈な日差しの下、熱中症に気を付けることを全体で確認し、ガット船や桟橋の周辺でカヌーを漕いだ。
この日は土砂を満載せず、中途半端に積んで桟橋を離れる船が続いた。途中、ベルトコンベアーの調子が悪くなったようで、積み込みが中断することもあった。
カヌーによる抗議もガット船の動きを見ながらとなった。航安丸や松龍丸、第二十八旭丸、第百三十六伊勢丸などが次々とやってきたが、どうやら台風対策のために空船に一定の土砂を積んで安定させるのが目的のようだった。
桟橋のゲート前では本部町とうるま市の島ぐるみ会議の皆さんが、土砂を運んでくるダンプカーに抗議を続けていた。
炎天下で歩き続けるのは、頭から水をかぶれない分、カヌーより厳しい。うちなーぬ青年達(にーせーたー)よ、とぅしゆいんちゃーかい難儀(なんじ)しみてぃ心(ちむ)痛(や)まんな。
運ばれてくる土砂は、ベルトコンベアーでガット船に積み込まれるものと、構内の仮置き場に降ろされるものがある。台風対策はどうなされるのだろうか。
辺野古に戻ってカヌーを片付けたあと、豊原の高台と瀬嵩の海岸から埋め立て工事の状況を確認した。午後5時半を回っていたので工事は終わっていた。K9護岸やK8護岸には、いつもは土砂を積んだランプウェイ台船が接岸したり、周辺で待機しているが、1隻も姿が見えなかった。
台風5号が発生し、沖縄の近くを通過するようなので、ランプウェイ台船は大浦湾を出て非難したようだ。海上運搬は一度に大量の土砂を運べる一方で、気象条件に左右される。波が収まってランプウェイ台船が大浦湾に戻ってくるまで、数日間は辺野古側の工区に土砂を投入することができない。
辺野古崎と長島の間や大浦湾の航路付近のオイルフェンスの一部が撤去されていた。これも台風対策だろう。
辺野古側の浅瀬ではこれまで、汚濁防止膜やオイルフェンスのアンカーが台風で引きずられ、海草・藻場を損傷してきた。沖縄防衛局は同じあやまちを繰り返してはならない。
K4護岸やK8護岸ではこの間、台風時の高波対策が進められてきたが、本番ではどうなるだろうか。注目したい。