5日は午後から大浦湾と辺野古の海の状況を見に行った。大浦湾は相変わらず張りめぐらされた大型フロートで分断されていて、昨日入ってきたというクレーン付き台船2隻とバージ船2隻のほか、作業和船やタグボートが動き回っていた。
瀬嵩の森の上から見ていると、クレーン付き台船のクレーンがバージ船から汚濁防止膜を海に下ろし、作業和船が少し離れ場所に汚濁防止膜を移動してタグボートの船尾のロープにつないだ。タグボートはそれを引っ張ってK9護岸の方に運んでいった。
タグボートは汚濁防止膜を引っ張ってK9護岸の近くで話すと、今度は作業和船が護岸の近くまで汚濁防止膜を運び、クレーン車が吊り上げてトラックに載せた。トラックは高台の保管場所に汚濁防止膜を下ろしているようだった。
米軍のレジャービーチにはすでに大量のオイルフェンスが並べられているが、これは台風対策で以前からこの場所に置かれていて、昨日、今日の作業で片づけられたものではない。
一連の動きを見ていると、K1からN3にいたる護岸がつながったあと、台風対策で撤去してバージ船に載せ、大浦湾から外に出してあったオイルフェンスを、再び運び込んで陸上に片づけているように見えた。
これは埋め立て承認撤回を受けてのオイルフェンスの撤去作業ではない。大浦湾の外に出してあったオイルフェンスやフロートを再搬入し、キャンプ・シュワブの陸上部に保管する作業にすぎない。政府の対抗策で撤回が効力を失えば、すぐに海に引き出されて再設置されるだろう。
埋め立て承認の撤回を受けてフロートやオイルフェンスを撤去するというなら、むしろ陸上に保管されているそれらをバージ船に載せ、クレーン付き台船とともに大浦湾から搬出しないといけない。もしくはトラックに載せてゲートから外に運び出すべきだ。
さらに大浦湾に張りめぐらされた臨時制限水域を示すフロートやオイルフェンスを早々に撤去すべきだ。大浦湾や辺野古の海からオイルフェンスやフロートをひとつ残らずキャンプ・シュワブの外に出して再び持ち込まない。沖縄防衛局がまずやるべきはそれだ。
午後3時25分頃、豊原区に移動して、高台から辺野古側の護岸の様子を見た。K1からN3にいたる各護岸の上に作業員の姿はなかった。
しかし、辺野古岬側の工区では、海岸付近のブルーシートを剥がして、作業を行っている様子が確認できた。沖縄県が撤回に踏み切ったいま、工事を行う法的根拠は失われている。にもかかわらず、撤回前と同じように作業を行っているのはなぜなのか。
沖縄防衛局はいっさいの工事を止めるべきだ。仮に作業を行うなら、新基地建設を断念したうえで、原状回復措置をとるためのものであるべきだ。
辺野古区では大城ヨシタミさんの宣伝車が走っていた。名護市議会議員選挙も6日(木)から3日攻防に入る。