8月4日(土)は海上大行動が取り組まれ、カヌー43艇と抗議船8隻で、K4護岸の被覆ブロック設置に抗議した。2日に捨て石の投下でつながった場所で、3日は護岸の内側に被覆ブロックの設置が行われ、3分の2ほどの所まで進んだ。3日はそれに対応して外側への設置が行われた。
オイルフェンスの内側では海上保安庁のゴムボートが20隻ほど弾圧態勢を敷いている。沖縄の民意を踏みにじり、工事を強行するためには、海では海保が、陸では機動隊が力尽くで市民を排除し、抑え込まなければならなかった。辺野古新基地建設は、市民弾圧を日々くり返した安倍政権の暴力によってここまで来たのだ。
カヌーチームは午前中、2度オイルフェンスを越え、K4護岸の近くで被覆ブロック設置に抗議した。オイルフェンスの外に残ったメンバーと船に乗った参加者も、プラカードやのぼりを掲げて、すぐに工事を止めるように声をあげた。外にいるカヌーメンバーは開口部をふさいで、戻ってきた海保がオイルフェンス内に入れないように連携した行動も行った。
午後1時半からは松田ぬ浜で抗議集会が開かれた。この日はキャンプ・シュワブのゲート前でも集会が開かれており、それに参加した市民が浜まで足を運んでくれ、300人余が参加した。
連凧が空を舞う中、ヘリ基地反対協とオール沖縄、海上行動の代表があいさつした。海上行動のメンバーの発言は、自分が海に出て行動するようになったいきさつを語っていた。
偏見、差別、排除にさらされてきたウチナーンチュは抵抗する遺伝子を持っている、それは子や孫に伝えられてさらに強くなっていく、という金城実さんの発言を紹介しながら、復帰っ子、現役世代に「ここで一緒に声をあげよう」と呼びかけていた。
浜の集会のあと、「辺野古に基地をつくらせないぶるーの船」を先頭にカヌーが2列になって海上パレードを行った。午後も引き続き被覆ブロックの設置が行われており、オイルフェンスの内と外から午後3時半頃まで抗議を続けた。
ゲートでは前日、初めて500台を超す工事車両が入っている。沖縄県が埋め立て承認撤回に向け、9日に聴聞を開催しようとしたのに対し、沖縄防衛局は9月3日以降に延期するよう要求している。連続した台風で工事が遅れているのに焦りながら、撤回前に土砂投入を強行するために、姑息な引き延ばしに出ている。
裁判での駆け引きや統一地方選挙への影響、翁長県政への揺さぶりなどの思惑も持ちながら、安倍政権・沖縄防衛局は、撤回前にできるだけ工事を進めようとしている。法も県民世論も無視する安倍政権に対し、市民が現場で抵抗しなければ、工事はどんどん進んでいく。
そうやって県知事選挙までに埋め立てを進め、県民をあきらめさせて、国の言いなりになる知事を誕生させるのが安倍政権の狙いだ。猛暑の夏、熱中症に気をつけながら海とゲート前、国頭の採石場や塩川港など各所で行動しましょう。