東村高江のヘリパッド建設をめぐり、反対する市民を誹謗中傷する悪質なデマ番組が、東京MXで放映されてから1年半以上になる。私自身も高江で抗議行動を続け、デマにさらされた当事者なのだが、そのあと辺野古での抗議に追われて、この番組に対する行動はほとんど行い得ていない。
そういう中で、辛淑玉さんが同番組を取材・製作したDHCテレビジョンを提訴するとの報道に接して、忸怩たる思いに駆られる。
https://mainichi.jp/movie/video/?id=5811702041001
提訴することで、辛さんに対するネトウヨ・ファシストどもの攻撃は一段と強まる。それを覚悟でさらに一歩踏み出すことは、大変な勇気と覚悟が要っただろう。下らない奴らを相手にするために、貴重な時間を費やすことへの虚しさや怒りも込み上げているだろう。
沖縄にいて支援できることは限られているが、辛さんへの攻撃をはじめ、ネトウヨ・ファシスト勢力の沖縄や在日、アイヌ、部落その他への差別とぼうりょくを許さないために、力を尽くしたい。憎悪を向けられている者が泣き寝入りし、逃げていたら、いつか実体的に抹殺される。
辺野古新基地建設を許すことは、たんに新たな基地が一つ造られるということにとどまらない。沖縄の反戦・反基地・平和運動を圧殺し、ヤマトゥによる強権的な沖縄支配を完成するのが日本政府の狙いだ。そのために国家の暴力装置に加え、民間ファシストが活用されている。
いまの政治助教、時代風潮が続けば、5年後、10年後の沖縄・日本はどうなっているか。ここで踏ん張らなければならない。