18日(水)は風が強く、海は白波が立ってカヌーによる抗議行動は中止となった。カヌーメンバーは平和丸や不屈に乗って辺野古岬付近の護岸工事の様子を確認した。これまで一時中断していたN3護岸から捨て石の投下が行われていて、K4護岸とつなげる作業が進められた。
K4護岸とN3護岸の間は、これまで20メートルくらいと書いてきたが、30メートルくらいはありそうだ。それでも岩場の浅瀬で、砕石を積んだダンプカーが次々とやってくる。N3護岸は短いので、作業ヤードからすぐに砕石を運んで来られるのだ。稀少サンゴの保護などどうでもいい、と言わんばかりに、急ピッチで捨て石の投下が続けられた。
目の前で砕石が海に投下されているのに、波が荒れてカヌーで抗議することができない。もどかしくてならないが、この現実をしっかりと見据えなければならない。
K4護岸では引き続き、天端(上面)にコンクリートブロックを敷く作業が進められた。辺野古岬側の先端部は根固め用袋材で保護されたままで、N3護岸が伸びてきたら、そこのクレーンで撤去してつなげるのだろう。
いったん辺野古漁港に戻ってキャンプ・シュワブのゲート前に行き、お昼時の2回目の資材搬入に抗議する座り込みに参加した。14日の夜に緑のネットを張った柵を前に移動し、車道ギリギリに規制具を設置している。どう見ても走行車両には危険だが、これで安全のためと称するのだから、沖縄防衛局も北部国道事務所もどれだけ腐っているのか。
市民が座り込むのを妨害するための策動なのは言うまでもないが、機動隊のバスが無くなって広々とした感じもある。沖縄防衛局がどれだけ姑息な手段を弄しようと、本気で闘おうとする市民は必ず対抗策を考え出して、これまで以上に抗議を強める。
https://www.youtube.com/watch?v=v13i2HWnusU&feature=youtu.be
この日は山城博治さんがゲート前の指揮をしていて、歌や鳴り物でにぎやかに抗議していた。機動隊にごぼう抜きにされても、少しでも時間をかけて作業を遅らせようと、1人ひとりの懸命な抵抗が続いた。
https://www.youtube.com/watch?v=vcA3Mcq_3nc&feature=youtu.be
柵が広げられたのに伴い、アルソック(綜合警備保障)もこれまで以上に前面に出て、市民弾圧を担っている。機動隊の代わりを務めて有能さを示すことで、巨額の基地利権が入るわけだ。民間の警備会社だからと高をくくっていると、さらに増長して市民に圧力を加える。沖縄を食い物にするこういう企業を許してはならない。
相変わらず過積載が目立ち、排気ガスをまき散らす不整備車両もあった。全国的に熱中症の注意報が出ているが、海に囲まれている分、沖縄の方が気温が低い。それでも夏の日差しは強烈で、アスファルトの照り返しもある。厳しい条件下でも、ゲートに出入りする工事車両に抗議が続いた。
https://www.youtube.com/watch?v=_A-rHjP2u0I&feature=youtu.be
午後2時頃、あらためてN3護岸の様子を見に行った。捨て石の投下が続いていて、朝から10数メートルは伸びただろう、K4護岸との間は半分ほど埋められた。午後5時までには残り数メートルまで迫っただろう。
週末には台風10号が接近する可能性があるため、19日(木)のうちに沖縄防衛局は、N3護岸とK4護岸をつなげるだろう。明日も海は荒れそうだが、これまで海で行動してきた多くのメンバーが辺野古に駆けつけてほしい。