7日(土)は朝、まず台風対策としてテントやカヌーの片づけを行った。今回の8号はかなり強烈な勢力なので、テントをたたんでカヌーをしっかりロープで固定し、ふだん使っている道具類を倉庫にしまった。
そのあと午前9時半から11時まで、希望者10人でカヌーを出し海に出た。台風の合間で久しぶりに波風が収まっていた。ふだん仕事が忙しく、土曜日にしか来られないメンバーもいるので、漕げる機会があれば練習をしておきたい。
K4護岸やN3護岸に打ち上げられていたオイルフェンスや汚濁防止膜はきれいに片づけられ、岩場にあったオイルフェンスも取り除かれていた。さすがに沖縄防衛局も台風8号の勢力にはビビったようで、昨日の午後、作業員たちはかなり頑張ったのだろう。
大浦湾には台船が数隻入り、汚濁防止膜などを載せていた。その後、羽地内海に避難したと思われる。作業員、船員の皆さんも台風の被害で事故がないように願っている。
K4護岸の松田ぬ浜側では、排水用パイプやその上に設けられていた鉄板などの片付けが行われていた。護岸を高波が越えて、施設が破損することを沖縄防衛局も知っているわけだ。それならこんな低い護岸を伸ばしてきた問題が問われる。埋め立て土砂の投入を最優先し、安全性を無視して護岸工事を進めてきた沖縄防衛局の実態が台風で露わになっている。
K4護岸の天端(上面)にコンクリートブロックを敷きならべる作業も継続されていた。これも高波が被覆ブロックを越し、天端の砂利や砕石を押し流すことへの対策だ。台風8号が接近するなか、急いで作業を進めている。
N3護岸では被覆ブロックの積み直しが行われていた。被覆ブロックは汚れていたので、新しいものではない。場所は大浦湾側に面し、浅い岩場で不規則にしか並べられないので不安定だ。台風の東風ではかなり強い波が当たるのではないかと思う。
ごく一部にオイルフェンスが残されている。これは開口部付近のオイルフェンスとフロートだが、本来はこの位置にオイルフェンスが張りめぐらされていた。
カヌーが入れないように大型のオイルフェンスを設置するから、波の負荷が大きくなり、重くて場所を取り、片づけるのも難しくなる。再設置するにも時間を要し、その分、工事が遅れていく。
これはそのままにしておくつもりだろうか。
平島によって少し休憩をとってから、途中でぶるーの船に曳航してもらい松田ぬ浜に戻った。もっとゆっくりとしたかったのだが、午後12時からゲート前で県民集会があったので、早めに引き揚げた。
帰り際にK3護岸とK4護岸の接続部を見ると、根固め用袋材をトレーラーで運んできて、接続部の隙間に追加で置こうとしているようだった。角で被覆ブロックをきちんと並べられず、上の方が傾いている。
カヌーを片付けて昼食をとり、台風対策の追加をしてからゲート前に行った。県民集会には途中から参加したが,2000人以上が集まったとのこと。
3連続の台風でK4護岸とN3護岸がつながるのが遅れている。しかし、台風が過ぎ去り、オイルフェンスや汚濁防止膜の再設置が終われば、K4護岸の捨て石投下が再開される。それを阻止するために海ではカヌーと船で力を尽くす。ゲート前にも多くの市民が集まり、資材搬入を阻止してほしい。