26日(火)は朝、カヌー18艇で松田ぬ浜を出発した。前日は雷雨で午後の大行動が中止となったが、今日はよく晴れて波も穏やかだった。K4護岸に向かって漕ぎ進んだが、いつもは工事が始まる時刻なのに作業員の姿は見えず、重機類も止まったまま。車に乗って作業員がひとり現場の確認に来たが、しばらくして引きあげていった。
カヌーチームは辺野古岬近くまで漕ぎ、オイルフェンスのそばで様子を見ていたが、工事の始まる気配はない。最初から予定されていた休みなのか、何かアクシデントでもあったのか、と不思議に思いながら待機し、オイルフェンスにまたがってカヌーを入れる練習などを行った。
ゲートからの資材搬入は通常通り行われており、辺野古岬付近の作業ヤードにダンプカーが石材を下ろしていた。午前9時半になっても作業開始の動きはない。今日は休みのようだと判断し、まだ大浦湾に出たことのないメンバーもいたので、練習のため1列になって大浦湾に向かった。
平島と長島の間を抜けて大浦湾に出た。平島と長島の間はリーフが発達し、いつもは白波が立っている場所だが、この日はとても穏やかで初めての人にはいい条件だった。長島から20メートルほど離れた場所にリーフの切れ目があり、そこは比較的波が立たない場所なので、このルートを通ることを憶えてほしい。
航路標識を回って長島の間を抜けた。航路標識ではアジサシが羽を休めていた。大浦湾側の長島周辺は海底の岩場が何カ所かあり、そこは波が立つ場所だ。漫然とカヌーを漕ぐのではなく、そういう海底の地形をしっかり憶えないといけない。
工事もなく、波も穏やかなので、長島で休憩をとりながら海水浴を楽しんだ。思えば海上行動が始まったころはまだ余裕があり、平島や長島で泳ぐ機会もあった。最近は仮設道路や護岸工事への抗議が続き、そういう余裕もなかった。今日は久しぶりにゆとりをもって辺野古の海を満喫した。
午前11時過ぎに長島を出発し、松田ぬ浜に向かった。K4護岸はずっと静かで、この日は工事が行われなかった。
初夏の日差しに辺野古の海は青く澄み、浅瀬にはヒトデが数多く見られた。この美しい海を破壊し、日々砕石が投下され、埋め立てに向けた護岸工事が強行されているのだ。安倍政権によるこの蛮行を黙って見過ごしていいのか。
まずは辺野古の海を破壊している工事を止めるために、全国各地で自分ができることに尽力してほしい。可能なら辺野古の海に出て、カヌーや抗議船で直接行動してほしい。6・25の海上座り込み大行動は終わったが、大切なのはその後だ。辺野古の海、大浦湾の美しさ、豊かさを全身で感じながら、カヌーで抗議しましょう。