6月19日(火)は朝、カヌー12艇で松田ぬ浜を出発し、抗議船2隻とともにK4護岸工事に対して抗議行動を展開した。ほかにカヌー数艇が浜の近くで初心者練習を行った。来週25日(月)の第4回海上座り込みに向けての準備も進められている。
雨のなか作業をして風邪をひいてしまったので、この日は抗議船に乗ってカヌーチームの抗議を見守った。
K4護岸は3か所で工事が進められているが、辺野古岬に近い側では午前の始めは汚濁防止膜を張り直す作業が行われていた。カヌーチームはしばらく様子を見たあと、捨て石の投下が行われている松田ぬ浜側の現場に移動した。
辺野古岬からN5護岸にいたる海岸線が切り拓かれていた。アダンの茂みなどが伐採され、ヤドカリなどの採集が行われているようだった。この付近のK4護岸とN3護岸の間はすでに80メートルほどとなっている。両護岸がつながれば真っ先に土砂の投入が行われる地域だ。埋め立てに向けて、その準備の段階で自然破壊が強行されているのだ。
稀少サンゴの上に設置されていると思われる筏は、護岸の先端部のすぐ近くにある。汚濁防止膜を4重に張っても、潮流の変化などの影響はまぬがれない。移植がいいとは言わないが、自分たちが主張していたそれすら行わずに、沖縄防衛局はしゃにむに工事を進めている。すべては県知事選挙に勝つため、沖縄県民をあきらめさせる政治宣伝として護岸工事を利用したいのだ。
海上保安庁のゴムボートが圧力をかけるなか、オイルフェンスを越えることすら難しくなっている。それでも何とか捨て石の投下現場に近づいて工事を止めようと、カヌーチームの抗議がくり返された。この日はしだいに風が強まり、波が荒くなったので午前中で抗議行動を終えた。
松田ぬ浜側では2カ所から工事が進められているK4護岸の間は、今日の午後12時前で60メートルほどとなっている。内側に稀少サンゴがあるので、50メートルは明けたままにし、閉めきらないで海水を循環させるという。そのために使うホースの束も積まれている。しかし、そういう手法で稀少サンゴが守られる保証は何もない。
工事現場から離れた海ではアジサシが小魚の群れを追っていた。新基地が完成し、ヘリやオスプレイが離着陸をくり返すようになれば、同じ風景が見られるだろうか。
K4護岸工事も大詰めを迎えている。完成形とは程遠い形で、とにかく護岸をつなげて海を囲い込み、土砂を投入して引き返せない段階に至ったと、県民をあきらめさせるための策動が進められている。それを阻止しようと海でもゲート前でも連日、抗議行動が取り組まれている。
それを支えるたに、ヘリ基地反対協議会への財政支援もお願いしたい。
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