19日(月)はカヌー8艇で松田ぬ浜を出発し、抗議船2隻と合流して、K3護岸とK4護岸の工事に対し抗議行動を行った。
K3護岸では海保に守られて捨て石の投下が行われた。すでに50メートルくらいまで伸びている。この現実を抗議船やカヌーに乗り、自分の目で直視してほしい。インターネットの情報で分かったつもりになってはいけない。
上の2枚の写真を見ればわかるように、K3護岸の工事が行われている海域は、干潮時にはこんなに浅くなる。それだけ工事の進行も早い。ダンプカー8台ほどが辺野古岬の作業ヤードから砕石を運び、列をなしてモッコに下ろし、クレーンで海に投じていく。岩の落ちる音があたりに響く。
水深が浅くなると海保のゴムボート(GB)は思うように動けなくなる。そのため、海上保安官が海に降りてオイルフェンスのそばで、カヌメンバーが中に入ろうとするのを阻止していた。8艇のカヌーにその10倍くらいの人員が配置されている。
そういう困難な状況下でも、潮の引いた条件を生かし、護岸のそばのオイルフェンスを越えて抗議したカヌーメンバーもいた。ゲート前は資材搬入が止まっているが、海では工事の進行を目にしながら、今日も抗議行動が取り組まれている。この機会にぜひ海の行動にも参加してほしい。
辺野古岬の作業ヤードには、まだかなりの砕石が備蓄されている。天皇来沖にむけて機動隊がゲート前の警備に対応できなくなり、資材搬入が中断するのを見越して、事前に運び込んでいたものだ。ゲートからの資材搬入が止まっているからといって、護岸工事まで止まっているわけではないのだ。
K4護岸では被覆ブロックの設置が行われていた。この日は二手に分かれてK2護岸とK4護岸の両方で抗議が行われた。
国会では森友問題で安倍政権が追及されている。自分の極右思想に同調する人物に便宜を図った、という事実をごまかすために汲々としている腐りきった政権の下で、海保という暴力装置を使って新たな米軍基地の建設が強行されている。
ちゅらうみ(清ら海)で醜悪な絵図が日々くり返されているが、それを黙認せずに抵抗する意思を行動で示さなければいけない。
K3護岸が行われている近くの浜では、米軍の水陸両用車15両が訓練を行っていた。ずらりと並んだ水陸両用車が一定の間隔で海に出て行く。浅瀬の海底の砂が巻き上げられ、海草が根こそぎにされる。沖縄で鍛えられた米兵たちが、どこでだれを殺すのか。殺される側に立って想像しないといけない。