Quantcast
Channel: 海鳴りの島から
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2937

翁長知事は手をこまぬいてK3護岸とK4護岸を完成させてはならない。

$
0
0

 16日(金)は天気が悪く、海上行動は中止となった。3日続けてカヌーは海に出られていないが、護岸工事はこの間も進められている。この日も時折雨が降るなか、K3護岸とK4護岸ともに捨て石の投下作業が行われていた。

 豊原区の高台からは辺野古側の護岸工事の様子がよく見える。K3護岸が建設される海域は、干潮時には楽に立てるほど浅い海域だ。ゴールデンウィークをはさんでも2カ月ほどで所定の長さ(205・7メートル)に達するかもしれない。

 日本政府は6月中にはK3護岸とK4護岸をつなげ、海を囲い込んで内部に土砂を投入すると打ち出している。今の工事ペースなら実際にその通りになりかねない。翁長知事は手をこまぬいてそれを許してはならない。その前に撤回に踏み切って護岸工事をまずは止め、埋め立てを許さないという意思を明確に示さなければ、県民の失望感、不信感はさらに高まる。

 実現の可能性が薄い県民投票をめぐる議論で時間を費やし、時機を逸すれば県知事選挙に照準を定めている日本政府の思う壺だ。大浦湾側の難工事を進めるために、国の思い通りになる知事を何としても作り出そうと、政府と自公維勢力は翁長知事攻撃に力を入れてくる。翁長知事は撤回に向けて、森友問題で安倍政権が窮地に陥っている好機を生かすべきだ。

 海上行動もゲート前の座り込み行動と連携しながら、K3護岸とK4護岸の建設を止めるために力を入れたい。K3護岸の建設現場は、大潮の干潮時にはオイルフェンスから歩いても行ける。2014年の夏にスパッド台船による海底ボーリング調査に対し、大行動が取り組まれた場所だ(下の写真)。

 辺野古の海は複雑で、沖に行くほど深くなるかというとそうではない。場所によっては砂が堆積して浅くなっている場所がある。天気や潮の状態を見ながら4年前のように、カヌーを漕ぐ人、歩いていく人が30名以上で工事現場に向かえば、海保も簡単には止められない。

 おそらく辺野古の工事では、このK3護岸の現場が最も阻止しやすい場所だ。浅瀬では海保のゴムボートも思うように動けない。ゲート前では50名で資材搬入を止めるのは無理だが、海では十二分に可能だ。今からでも遅くはない。天皇来沖でゲート前行動の余裕がある間に、カヌーの練習をしてK3護岸の抗議に参加してほしい。

 まだ海はウェットスーツを着ないと寒いが、これからの2カ月は海の行動にとって正念場を迎える。これまでカヌーに乗ってきた皆さん、今がカヌーチームにとって一番の力の見せ所であり、4月25日以外の日もぜひ海に出てほしい。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2937

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>