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Channel: 海鳴りの島から
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逆境の中でこそ真価が問われる。敗因を真摯に反省し、現場での闘いを強めましょう!

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 名護市長選挙に自分なりにかかわったのは2002年が最初だ。以来、市長選挙や市議会議員選挙のたびに、開票現場に行って窓越しにその様子を見てきた。岸本建男さんに大敗を喫したこともあれば、新基地反対側が分裂し、島袋義和さんに苦杯をなめたこともあった。

 その反省から稲嶺進さんを立てて当選した時は、辺野古の事務所でお年寄りたちが感激に涙していた。それから8年、今回の名護市長選挙は残念な結果になった。一番つらい思いをしている稲嶺さんのことをねぎらいたい。稲嶺さんのこの8年の実績と誠実な姿勢は、多くの市民が認めている。

 政府と正面から対峙して、海にも山にも新しい基地は造らせない、という信念を貫いてきた稲嶺さんに、名護市民はどれだけ励まされたか。選挙の敗北はこれから厳しい状況をもたらすが、10年前、20年前も厳しい状況だった。それを耐えてはね返してきたから今がある。この8年の成果をこれからに生かさなければならない。

 市議補欠選挙の安次富さんも、出遅れを克服できなかった。今回の選挙の重要度を考えれば、負けて落ち込むのは当たり前のことだ。しかし、現場の闘いはいつまでも落ち込むことを許さない。自分たちの弱点を直視し、克服する努力をすぐに始めないといけない。

 辺野古新基地建設阻止の闘いは、行政権限による抵抗ももちろん重要だ。だが、決定的なのは沖縄県民がどれだけゲート前や海に結集し、実力で阻止する行動をとり得るかだ。これまで稲嶺市長が止めていた工事が行われ、工事が加速するのは間違いない。その分、現場での阻止・抗議行動がいっそう重要になる。

 この島で生きていく限り、この島の現実から逃げることはできない。沖縄に米軍基地を集中させている日本政府の沖縄差別に屈服したら、沖縄県民・名護市民の苦しみはさらに深くなる。祝杯をあげている政府の政治家・役人は、沖縄県民・名護市民のことを腹の底では嘲笑っているだろう。米軍に奉仕することしかできないそういう連中によって、沖縄県民・名護市民が犠牲になることを許してはならない。

 


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