選挙運動も最終日となった3日、海上行動のメンバーは早朝から市長には稲嶺ススムさん、市議にはアシトミ浩さんと訴えて、名護市内の各地で街頭宣伝を行った。
午後4時にはアシトミ事務所に集まり、稲嶺・アシトミの打ち上げ式が行われる国道58号線沿いの十字路まで、3キロ近い道のりをミチジュネー(行進)をした。のぼりやプラカードを手にし、子どもたちが基地の被害に脅かされない名護の街をつくろうと呼びかけた。
打ち上げ式は3000人の市民が稲嶺ススムさん、アシトミ浩さんの応援に集まって盛り上がった。翁長知事をはじめ、国会議員、県議会議員、名護市議会議員などのあいさつが続いた。横一線の激戦であり、投票箱のふたが閉まるまで頑張った方が勝つ、ということが強調されていた。
今回の選挙の最大の焦点が、辺野古新基地建設の是非であることは言うまでもない。名護市長選挙でそれを回避して、市民に自らの本音を語ることもなく、公開討論会からも逃げ回っている人物に、名護市のリーダーとなる資格はない。
首長選挙であれ議会議員選挙であれ、自らの公約を有権者に明確にして、公開で討論するという基本姿勢がなければ、政治家として失格である。討論なくして民主主義は成り立たないのだから。「辺野古のへの字も語らない」という争点隠しをやった候補者はこれから先、政治家として辺野古の新基地問題について語る資格はない。
打ち上げ式が終わったあとも、日が暮れて街頭での活動ができるぎりぎりまで、道路沿いに立って稲嶺さん、アシトミさんに投票してくれるよう、名護市民への訴えが行なわれた。
終了後、アシトミ事務所でアシトミさん本人と家族、親戚、運動を支えてきた団体、個人のあいさつがあった。出遅れを取り戻すために、全速力で突っ走った。その分、苦労も多かったはずだ。みんなで労をねぎらった。
日本政府の狙いはただ一つ、辺野古新基地建設を強行するために、稲嶺市政を潰すことにある。明日の市長選挙の結果は県知事選挙にも影響する。名護市に知り合いのある方は、ぜひ呼びかけを行なってほしい。