2日も早朝から日が暮れるまで、名護市長選挙に立候補している稲嶺ススムさん、市議補欠選挙に立候補しているアシトミ浩さんを当選させるために、海上行動のメンバーは市内各地で応援を行った。
連日、翁長知事や各政党の幹部、県選出の国会議員が応援に駆けつけ、稲嶺さんやアシトミさんとともに街宣活動を行っている。名護十字路近くで行われた演説会では、歩道を埋めた市民とともに勝利に向けて気勢を上げた。
普天間基地は市街地にあって危険だから、辺野古の海に「移設」して沖縄の基地負担を軽減する、と安倍首相は言う。人口の少ない名護・ヤンバルに米軍基地を押しつければ、問題はないかのようだ。
県外・国外への「移設」はあらかじめ封印し、沖縄の中で基地をたらい回しにして、より少数の地域に基地を集中させて声を上げられないようにする。そこにあるのは、日本=ヤマトゥのために沖縄を犠牲にするのは当然とする「捨て石」の発想であり、沖縄差別そのものだ。
国に抵抗しても基地は造られてしまう。そうやってあきらめてしまったら、名護市民は半永久的に基地被害に苦しめられる。安倍政権の言いなりになる人を市長に選んだらおしまいだ。名護市民・沖縄県民は金で基地を受け入れたと全国に宣伝され、どれだけ基地被害を訴えても、これまで以上に無視される。
辺野古の海、大浦湾で3年半にわたりカヌーを漕ぎ、新基地建設に抗議をしてきた。その海の美しさ、素晴らしさを全身で感じてきた。この清ら海(ちゅらうみ)を破壊する愚劣さに怒りを抑えられない。
私たち名護市に住む大人が子どもたちに残さなければいけないのは、人を不幸にするだけの軍事基地ではない。豊かな名護の自然であり、この素晴らしい海だ。
海は人間だけのものではない。私たちは自然に生かされているのだ。この海を守り抜きましょう。