2月になった。名護市長選挙は3日攻防に入り、大詰めを迎えている。メディアはどこも激戦を伝えているが、実際、名護市内は宣伝車や運動員の声が絶えることがない。海上行動のメンバーも朝から、稲嶺ススムさん、アシトミ浩さんの当選を訴えて市内で活動を続けた。
過去何度も名護市民は、一自治体の枠を超えた重い選択を強いられてきた。辺野古の海で護岸工事が進められている今、名護市長選挙の結果は県知事選挙にも大きな影響を与え、名護・ヤンバルにとどまらず沖縄全体の今後にも影響を与える。
日本政府・安倍政権はあくまで普天間基地を沖縄の中でたらい回しし、米軍基地の負担と犠牲を沖縄に押しつけ続けようとしている。しかも、人口の少ない沖縄島北部地域に基地を集中させることで、沖縄県民を分断し、反対運動を圧殺しようとしている。
その根底にあるのは、日本全体の利益のために沖縄を捨て石にする差別構造であり、名護市長選挙で稲嶺さんが敗北すれば、沖縄に対する差別と分断はいっそう強化され、固定化される。結果として、沖縄県民・名護市民は米軍が引き起こす事件、事故、日々の演習被害に苦しめられ続けるのだ。
そういう悲惨な現実から目をそらさせるために、再編交付金などの金をばらまいて、名護市民をだまそうとする。これが政府の常套手段だ。名護市民は金をちらつかせれば言うことを聞く、と言わんばかりの政府の姿勢は、名護市民をバカにしきったものだ。
残り2日間、どれだけ必死に頑張るかで勝敗は決まる。あとでもっとやっておけばよかったと後悔しないように、積極的に自分がやれることを実行しましょう!