11月最終日の30日は朝、カヌー9艇で松田ぬ浜を出発した。この日は午前中のみの行動となったが、N5護岸では被覆ブロックの設置が行われていた。K1護岸では捨て石の投下が行われ、鉄塔前の仮設道路建設現場では、オイルフェンスを広げる作業が行われていた。
各現場ともに工事が進行している。カヌーでオイルフェンスを越えて抗議したが、そのたびに海保に拘束されて工事現場に近づくことはできなかった。これまで何度か工事を止めているので、沖縄防衛局はガチガチにオイルフェンスを固めている。海保の警備も力が入っている。
午後4時から中城の海上保安部前で、拘束されている仲間への激励行動があった。午後6時50分頃、仲間は無事に解放された。
解放された仲間があいさつで、集まった人たちに感謝を述べたあと、目の前で進む工事とカヌーメンバーが拘束されている様子を見ながら、作業現場の近くに行って抗議せずにはいられなかった気持ちを語っていた。目の前で捨て石が投下され、ショベルカーで叩きつけられる音を聞くとき、誰もが抱く気持ちだと思う。
現場の状況を目にしないであれこれ言うのは簡単だ。ただ、日々工事が進んで護岸が沖に伸びているとき、傍観者や評論家になるのではなく、それを止める行動を起こすことが重要だ。阻止・抗議の方法は多様だろうが、何をするにしてもまずは抗議船に乗って、現場の状況を自分の目で確かめる努力をしてほしい。