10日は午前11時からキャンプ・シュワブのゲート前で開かれた「辺野古新基地建設阻止!共謀罪廃案!6・10国会包囲行動と連帯する辺野古現地集会」(共謀罪NO!沖縄実行委員会主催)に参加した。強い日差しの中、主催者発表で1800人が集まった。
実行もしていないのに話し合っただけで逮捕され、処罰される。こんなでたらめなことはない。そもそも、実害をこうむった被害者もいない段階で、どうして加害者=犯罪者にされなければならないのだ。話し合っただけで罪に問われるなら、会議も集会も開けない。通信の自由が侵され、政府による市民の内面の支配・管理が進められる。
安倍政権というこの愚劣な連中に「共謀罪」という凶器を与えればどうなるか。集会でも発言していた山城博治さんに対する異常な弾圧を見れば明らかだ。微罪逮捕を重ねて5カ月も勾留するという手法は、政治活動や表現の自由を奪うのが目的だ。政府に逆らう者は肉体的にも精神的にも追い詰め、社会から排除する。市民に対する強権的支配そのものだ。
ゲート前や海上で抗議行動を行っている者には、いつ自分たちが「共謀罪」の対象にされるか、という問題である。政府の目的の一つが、辺野古の新基地建設や先島地域の自衛隊配備に反対する沖縄の反戦運動つぶしにあることは間違いない。
国会包囲行動に連帯し、一足早く辺野古新基地建設阻止!共謀罪廃案!の声を上げようという呼びかけに答えて、登壇者の発言に耳を傾け、最後は頑張ろう三唱を行って集会を閉じた。安倍政権は数の力で強行採決を図るだろうが、それを許さない取り組みをあらゆる場で進めていかねばならない。
辺野古弾薬庫近くの県道から、荷物がほとんど乗っていないバージ船が見える。空のバージ船はもう1隻あるが、わざわざ空の状態で2隻持ってきたのは、台風時にオイルフェンスやフロートを載せるためではないか。K9護岸工事で車両の出入りがあるため、以前のように浜にフロートなどを引き上げるのは難しいだろう。
11日付の県内紙の報道によると、10日は午後からK9護岸の建設現場に近いヤニ浜に消波ブロックが運ばれ、並べられていたとのこと。本来、k9護岸の側面にはコンクリートの被覆ブロックが設置されるはずだが、現在置かれている根固め用袋材で代用するつもりなのか。袋材が仮に置いたものであれ、台風が来た時に備え、沖縄防衛局としては早めに消波ブロックを置きたいのだろう。
6月も中旬に入ろうとしている。海水温も上がってきて、これからいつ台風が沖縄に来てもおかしくない。今のままではK9護岸が台風時の波に壊れかねない、と沖縄防衛局が工事を急ぎ、消波ブロックの設置が行われれば、海の破壊はさらに拡大する。
海に石材を投下し、K9護岸を建設していること自体が岩礁破砕だ。移植対象は1メートル以上のサンゴという基準は、沖縄防衛局が勝手に決めたことであり、それ以下のサンゴは押し潰して破壊していいというものではない。沖縄県知事の中止指示を無視し、工事を強行し続ける安倍政権の横暴を止めましょう。