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Channel: 海鳴りの島から
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ラジコンボートによる海中調査への抗議と海亀の保護。

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 14日は朝、カヌー11艇で松田ぬ浜を出発した。キャンプ・シュワーブでは米兵たちが坂道ダッシュをしたり、浜を走って訓練を行っていた。

 キャンプ・シュワーブの映画館近くにある消波ブロックの製作現場には、この日も午前中、生コン車4台が入って型枠にコンクリートを流し込んでいた。

 長島周辺では昨日で汚濁防止膜の設置が終了したようだ。海中の様子を見ると、オレンジのオイルフェンスの下にひもで白い膜らしきものが縛り付けられ、重りとなる鉄鎖が付けられている。

 長島周辺は岩場でサンゴもある。この膜が垂らされて海底を鉄鎖が引き摺るとサンゴが破壊されるのは必至だ。ただ、布の長さはそれほどあるように見えない。海底の起伏は大きく、どのように使用するつもりなのか。ただ垂らすだけなら、干潮時に岩に引っかかって破れるのではないか。

 長島をはさんで辺野古岬側と大浦湾側に分かれて作業の様子を監視した。午前中、作業和船が1隻長島に近づいてきて、ラジコンボートを海に下ろして操縦し始めた。船上では作業員がモニターを見ていて、水中カメラ付きで長島周辺の海底の様子を調査しているらしい。

 長島のそばからカヌーが1艇ずつオイルフェンス内に入り抗議した。2艇が入って1艇が海保のゴムボートに拘束されたが、作業和船は抗議によりラジコンボートを回収して逃げ去っていった。

 この日はスパッド台船1基が解体されて黄色と白のクレーンが付いた台船に載せられた。ほかの台船は掘削棒が海に降り、海底ボーリング調査が行われていた。

 カヌーチームは長島周辺で監視活動を行ったが、辺野古弾薬庫下の浜を監視していた抗議船によれば、工事用の付替え道路の整備や潜水調査が行われていたとのこと。メディアは来週初め17日にもK9護岸の建設に着手すると報じている。その準備が進められており、海上とゲートでの抗議行動にさらに力を入れたい。

 大浦湾に張られた汚濁防止膜の近くに海亀がいたので写真を撮りに行った。いつもなら逃げる距離まで近づいても浮いたままなので様子を見ると、かなり弱っている。このままでは死ぬのは間違いないと考え、保護して本部町の美ら海水族館に連絡し、引き取ってもらった。

 現場はオイルフェンスや汚濁防止膜が張りめぐらされ、作業船や海保のGB、抗議船などが走っている。辺野古新基地建設が始まる前とは海の状況が一変し、今年に入って作業が本格化してからは、船の数も大幅に増えた。海亀が船にぶつかってしまう可能性もある。

 事故なのか病気なのか、衰弱の原因は分からないが、ウミガメにとって大浦湾の生息環境が大幅に悪化しているのは間違いない。ジュゴンが海草を食べに来ることもなくなって久しい。汚濁防止膜の設置や埋め立て着工は大浦湾の生き物を圧殺する愚行である。即座に止めるべきだ。

 


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