5日は所用があったのでカヌーの活動は休んだのだが、強風のため海上行動も休みになったとのこと。午後、辺野古弾薬庫近くの県道や瀬嵩側の海岸、森の上などから大浦湾の様子を見た。午後3時15分頃、鉄板を重ねたアンカーや汚濁防膜などを積んだ赤いクレーンの台船が,レジャービーチ前のバージ船から離れ、辺野古弾薬庫近くに停泊したバージ船に横付けした。明日は長島近くで設置作業を行うものと思われる。
スパッド台船は掘削棒は海に降りていたが、午後3時の段階では作業員の姿はなく、機材にもブルーシートがかぶせられていた。2隻のクレーン付きスパッド台船もやぐらに掘削棒ははまっていなかった。
3月末で岩礁破砕許可期限が切れたにもかかわらず、国が海底ボーリング調査を強行していることに対し、沖縄県が沖縄防衛局を行政指導している。
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-473502.html
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-472435.html
管官房長官が言う「法治国家」の実態がこれだ。高江でもそうだったが、辺野古でも基地建設のためなら何でもありの状況をつくり出し、権力と暴力で押しきろうとしている。安倍極右政権のもとで法が政府の都合で恣意的に解釈され、二重基準がまかり通っている。
前日(4日)瀬嵩の海上作業ヤード予定海域に設置された汚濁防止膜は、まだまっすぐにはなっておらず、横に大型フロートが新たに取り付けられていた。フロートを二重にするつもりなのか?
辺野古弾薬庫下のやに浜や小浜(くばま)では、今日もバックホーで栗石をつめた布団かごを運び、K9護岸建設に向けた工事用道路の整備が進められていた。長島周辺と瀬嵩側で汚濁棒幕の設置が終われば、道路を完成して沖縄防衛局はK9護岸の建設を始めようとしている。
沖縄がどれだけ抵抗しようと国は工事を強行する。それを止めることはできない。そういうあきらめムードを作り出すために、沖縄県の中止要請や指導をあえて踏みにじっているのだろう。沖縄県民はここまでなめられているのだが、黙って国の横暴を許していたらさらに事態はエスカレートする。
日本「本土」防衛のために沖縄が犠牲になるのはやむを得ない。それは日本の近代から現代を貫く日本人の多数意思であり、安倍局政権のもとでより露骨に示されつつある、沖縄県民が泣き寝入りすれば、犠牲は具体的な形となって誰かに降りかかる。それが嫌なら抵抗するしかない。