今週も連日、東村高江と国頭村安波のヘリパッド建設現場では、粘り強く抗議行動が行われている。県道やゲート前での砂利を積んだダンプカーの車列に対する抗議や、ヘリパッド建設現場での抗議など多様な場所、多様な形で抗議行動が取り組まれている。
各地区のヘリパッドの建設状況を伝えたいのだが、この数日は建設現場には行かず、広く深い森のなかで別の活動を行っている。疲れた体に鞭打ち、ハブに噛まれないように注意しながら、次の行動の準備をかねて午前、午後と森の中を歩き回っている。
森の谷間には、工事用道路に敷いた砂利が雨に打たれて流れ出し、灰色に濁って溜まっている。アルカリ性の石灰によって森の土質が変わってしまい、もともと生えていた植物が育たなくなってしまう。それは昆虫その他の生物にも影響し、生態系に害を与える。
毎日N1表ゲートから大量に運び込まれる砂利が、路盤を敷き固めるだけでなく、こういう形でも森を破壊しているのだ。沖縄には動植物の研究者が数多いるだろうに、ヘリパッド建設に抗議の声を上げないのが不思議でならない。新聞で評論を書き、取材に答えている「識者」がどれだけ高江・安波の現場に来ているか。