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Channel: 海鳴りの島から
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赤土露出に過重積載、ずさんな工事が進むH地区

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 21日は市民26人がH地区のヘリパッド建設現場に行き抗議を行った。谷間の下では地盤の強度を図る作業が行われていたが、雨で水分を含んだ赤土に調査用の鉄棒がずぶずぶとめり込み、そばで見ていても軟弱さが分かった。

 ブルーシートには赤く濁った雨水が溜まっていた。これから布団かごの設置や盛り土を進めるときに、こういう軟弱な地盤にどう対処するのか。実際に土砂流出に効果が出ているのか。これからも監視を続ける必要がある。

 防風ネットが設置されてヘリパッド建設現場には入れなかったが、市民は3グループに分かれて別々の場所で抗議行動を展開した。H地区では沈砂池の横に濾過器が置かれ、赤土流出対策の準備が行われていたが、午前中は道路に砂利を敷く作業が目立つくらいで、全体的に作業の動きは少なかった。G地区への道路などほかの場所の工事をしていたのかもしれない。

 午後からは道路の砂利敷設と同時に、掘り起こした木の根をダンプカーで搬出する作業が進められていた。沈砂池を掘ったときに出たと思われる赤土はブルーシートがかぶせられているが、ほかの場所は赤土が露出したままで、作業後にどれだけブルーシートがかぶせられているか疑問だ。

 N4のヘリパッド建設工事では、一つ目の工事中に土砂崩れが発生したこともあり、二つ目の工事ではもっと丁寧に赤土流出対策を行っていた。ヤンバルの森は夜、昼を問わず急に雨が降ることも多い。これで十分な対策を施していると言えるのか。

 砂利を過重積載した4トンダンプカーが、警察の目の前を何十回も通り過ぎる。荷台から零れ落ちるほど山盛りにしているが、警察は見て見ぬふりだ。マスメディアや市民の目が届かないと侮り、安倍首相の年内に完成させろという圧力を受けて、突貫工事が進められている。

 工事の遅れだけでなく、ずさんな工事内容を知られないためにも、政府・防衛省・警察庁は市民を排除するための弾圧態勢を強めている。それを許さないためにも多くの市民が現場で具体的に行動することが大切だ。明日の土曜大行動に多くの皆さんが参加してほしい。

 大阪府警の機動隊員による「土人」「シナ人」という差別発言が大きな問題となっている。これに対する抗議を高江の現場から上げる必要がある。辺野古新基地建設と同じように高江のヘリパッド建設工事にも反対し、行動すること。それなくして差別糾弾だけですませるわけにはいかない。

 県外からきている機動隊員はすみやかに立ち去るべきだ。沖縄に500人もの機動隊員が基地押しつけのために来ていること自体が沖縄差別そのものなのだ。


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