15日は朝焼けを眺めながらヘリパッド建設に反対する行動が始まった。国頭村の国場組採石場を出発するダンプカーの車列は、基本は南側のコースを取って高江にやってくる。国道58号線を南進して塩屋から県道2号線に入り、東村宮城の空き地に集結して午前9時頃、十数台の警察車両に守られ、高江のN1表ゲートを目指して出発する。
警察の警備車両はダンプカーの前後を固めるものだけではない。沖縄県警の私服刑事が乗った乗用車や機動隊の車両が県道70号線を行き来し、抗議のために集まった市民の車両を探し、動きを封じ込める。この日は抗議を始める前に機動隊に押さえられてしまったが、ほかのメンバーが県道上で抗議行動を展開し、北部訓練場のメインゲート北側ではダンプカーが立ち往生していた。
県道70号線をふさぐ形で駐車したとして、二人が「往来妨害」の容疑で逮捕された。警察・機動隊に長時間交通規制され、車列の先に歩いていくと現場検証が行われていた。
国や警察権力が恐れているものは何か。ヘリパッド建設に大幅な遅れをもたらす行動である。工事を行う作業員と建設資材が現場に入れなければ、工事を進めることはできない。だからこそヘリパッド建設の主要資材である砂利を何としてもN1表ゲートに運び込もうとし、作業員を入れようとする。
それに対する阻止・抗議行動、それも実効性のある行動を国と警察権力は恐れ、それ故に憎悪を抱く。今日逮捕された2人も、実際に効果のある行動をとったからこそ弾圧を受け、「往来妨害」容疑で不当逮捕された。実際、現場検証を含めて抗議行動により午前中はN1で作業を進められなかった。
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高江には警視庁が2台、福岡県警が1台、大型レッカー車を持ってきている。この日も3台をメインゲート内に入れていたのだが、弾圧の機会を虎視眈々と狙っていたのだろう。警視庁の大型レッカー車が2台の市民車両を名護署に運んでいった。
それにしても、大型トラックも運べるようなレッカー車で軽乗用車を運んでいくとは。持ってきたものは使え、という指示が東京から出ているのだろう。前日の自衛隊ヘリによる重機運搬に続き、工事を力尽くで強行しろ、という安倍政権の意思を警視庁機動隊が率先して体現している。
砂利を積んだダンプカー10台の車列が走行を再開したのは、午前11時23分頃だった。N1表ゲートから入って中の作業ヤードに砂利を降ろし、ダンプカーは北進して帰っていった。ダンプカーの運転手には沿道から抗議の声が飛んだ。
ダンプカーの車列が行ってから十数分後、沖縄防衛局の車に先導されて作業員が乗った車がメインゲートに入った。予定を変更し、メインゲートの北側で抗議行動を行うことにした。お昼を過ぎてから、作業員車両が2回に別れ計7台やってきた。うち3台を止めて、現場に行くのをやめるよう、訴えたが、最後は機動隊に強制排除された。
午後3時頃に高江での活動を切り上げ、名護署に向かった。門の前では逮捕された仲間を激励する発言が続いた。今日の2人を含め、高江で逮捕された5人は砂利の搬入時に起こっている。N1では現在、ヘリパッド建設予定地で木を伐採し、整地作業を進めている。今すぐ使わなくても、膨大な砂が準備されている。
弾圧を受けて恐れていると、政府権力はかさにかかって攻めてくる。ひるまずに行動し、不当逮捕された2人を早く取り戻すために頑張りましょう