7月1日は午前、午後、夕方と参議院選挙のボランティア活動で歩き回った。その合間にキャンプ・シュワーブのゲート前に寄った。
沖縄の日差しは厳しい。とはいえ、この風土の中で生まれ育ったのだから、ウチナンチューにとって暑いのは当たり前なのだが。街路樹のオオバナサルスベリがキャンプ・シュワーブのゲート近くでも咲いている。
7月を迎え、辺野古新基地建設に向け、キャンプ・シュワーブ内で施設の解体工事が始まってから2年が経った。しかし、陸上での解体工事や海上でのボーリング調査は大幅に遅れている。加えて、翁長県政と安倍政権との間で辺野古代執行訴訟の「和解」が行われ、現在、埋め立てに向けたいっさいの作業が中断している。
2年前はおろか1年前でも、この状況は予測できなかった。それでも、いま工事が中断しているのは、海とゲート前でくりひろげられた、体を張った闘いの成果である。それがなければすでに海に土砂が投げ込まれ、今日も工事が進んでいただろう。
私たちは無力ではない。本気でやれば政府の横暴を食い止め、現実を変えることができる。
高江で集会が開かれていて、大半の人がそこに行っていた。ゲート前では女性二人が折り畳みイスを置いて、米軍車両に抗議していた。
7月4日の独立記念日に向けて、米軍は午後から実質的な休みに入っているようだった。遊びに行くらしいYナンバー車両が出ていったが、少ない人数でも抗議を続けた。
この日は午後6時から那覇で、参議院選挙に向けた伊波さんの決起集会があるとのことで、午後3時半頃にゲート前の行動を閉めた。機動隊が高江に行っていて、その分、少人数でも米分の思い通りにはさせない取り組みができていた。
沖縄の各基地前で行動が起これば、機動隊も各基地に行かなければならない。特に嘉手納基地の運用に障害が出れば、米軍にとっても傍観者ではすまなくなる。そうなって初めて、米軍、米政府も物事を真剣に考え始める。
辺野古弾薬庫近くのゲート付近では、クレーン車のブームが上がっていた。フロートの片付けが今日も行われていたようだ。